【麻雀論】「強い雀士=放銃率が低い雀士」というのは間違いである

2021年3月26日

どもども、「まーじゃんこ」でごわす。

今回は、(いつになく)ちと真面目に麻雀について考えてみたいと思う。

 

・・・

いやあ、

(ファッションや言葉や音楽など)

何事も時代とともにスタイルや流行が移り変わっていくもんですが、

麻雀もご多分に漏れず、
一昔前と比べて、主流となるスタイルがかなり変わってまいりました。

 

そんな中では、

おいらの雀風(牌効率&スピード重視)は、昔から割と現代のものと近いスタイルだったように思うけど、

 

昔は、とにかく、

「配牌時に”方針”を決め、(多少回り道をしても)じっくりと手作りし、高得点を狙う」

といったものが主流だった。

 

また、

(かの小島武夫氏も生前に説いていたけど)

麻雀というのは常に「ツキ」や「流れ」が存在しており、

この「ツキ」や「流れ」を読み、臨機応変な打ち方をするべき

…といった、

今でいう「オカルト」的な考え方が圧倒的に主流だった。

※(勘やひらめきの要素が非常に大きい七対子に大きなこだわりを持つ)”つっち~”こと土田浩翔氏なんかもまさにこれやね。

 

こうした考え方は、おいらはあながち間違ってはいないと思っているし、

だからといって、

(「ツキ」「流れ」という非科学的な要素に左右されず、常に科学的&論理的な打ち方をするべきといった)

「完全デジタル派」「オカルト否定派」に対しても否定的な考えを持っていない。

 

要は「麻雀の打ち方について、絶対的な”正解”は存在しないものである」と考えているわけで、

それぞれの考えや、信念が十人十色あってしかるべき…

といった考えを持っているわけだが、

 

ただ一つ、(最近しきりに言われている話の中で)

おいらがどうしても「間違っている」としか思えないものがある。

 

それが、

「強い雀士=放銃率が低い雀士」

という言説だ。

 

巷を見ていると、

「いかにして放銃率を低くするか??」に多くの雀士が必死に取り組んでは、

まさに、「放銃率が低い雀士」というのが多くの尊敬を集め、みんながこれを懸命に目指しているように見える。

 

確かに、

放銃率が低くなれば、(当たり前だが)失点の機会が減るし、大物手への放銃による「負け」の確率を回避できる率が高くなるように思える。

 

しかし、一方でよくよく認識しないといけないことがある。

 

それは、

 

放銃率が減るということは、

自身の和了率も減る可能性が高い&他家があがれる率を高めている可能性があるということでもあり、

すなわち、勝てるチャンスを自ら削っている可能性があるということだ。

 

最近のおいらの主戦場はじゃんたまだが、

 

実際、放銃率が今より1.5%以上高かった頃の方が、

圧倒的に成績が良かったし、

中でも、

4位率について、放銃率が高かった頃の方が3%以上も低かった(19~20%ほど)のである。

 

これだけみても、

「放銃率が少ない方が成績が良くなる」

とは一概に言えないことが分かるし、

 

最近は、

(長期的な地獄モードから抜けつつあるのを受けて)

再びかつての「積極勝負」「攻撃型」への比重を増やしていくことも考え始めている。

 

なんせ、

たとえ1000点のあがりだとしても、

誰よりも早くにあがることが出来れば、「相手の(高得点の)チャンスを潰すことが出来る」ということだし、

「安い手では決して突っ張るな(ベタ降りしろ)」というのも、

実は一概にそう言い切れるものではないのである。

 

とにかくも、

麻雀における「押し引き」のバランスというのは、

「永遠のテーマ」であり、簡単に答えが出てこない非常に難しいものであることは間違いない。

 

そして、はっきりといえるのは、

放銃率が一桁台でもトータルの成績が芳しくない雀士がいる一方で、

放銃率が高くても高い平均順位を維持している雀士が確実に存在しているということ。

 

いずれにしても、

おいらが考える「本当に強い雀士」とは、

放銃率の高さ低さ云々ではなく、

「どんなに劣勢の時でも、常に”勝ち”を目指し、

(研究し努力した末に手に入れた)自分自身のスタイルを最後まで貫く雀士」

すなわち、

本当の意味での”勝負師”

だと思っているのである。

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